兄が引っ越しをすると言ったときは、驚きました。今まで一緒の部屋だったのですが、社会人になり一人暮らしをするということで、父から許可が出て、物件を探し母と一緒にいろいろ検討したようです。引っ越し費用は兄が自腹で出したようですが、インターネットの引越の見積や、いろいろ業者による情報を入手して、私が見ていても羨ましいぐらい楽しそうでした。引っ越しは、ある意味自立を意味すると思うのですが、自分一人で生活をすることは、かなり寂しいと友人から聞いたことがあります。その点を兄に聞いてみると、「そうかもな。最初だけだよ」と軽く笑っていました。
私も一人暮らしは憧れますが、兄がいない部屋は私の空間になりました。でも、いつも喧嘩相手だった兄がいなくなると、口数が減ってきます。母も父も寂しそうな顔をしていましたが、これも成長のうちなのでしょうか。兄の住所は、私のメールに知らせてきました。「いろいろ相談があるときは、寄ってくれ」とあって、友人のような関係がプラスされたように思います。
いつかは、私も一人暮らしをしたいと思っていますが、今のところ、両親の顔を見ているとそれは伝えられませんでした。兄が引っ越しをするとき、荷物が割と多くて、コンテナが2台必要になったときは、笑ってしまいました。だけど、もうこの家に帰って来る気はないのだろう、自然と私にも伝わったので、両親はとっくに分かっているに違いありません。少しだけ寂しい気持ちがしますが、兄は兄なので、これからもいい付き合いをしていきたいと、改めて思いました。
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